もはやチート?サイクル界における禁断アンチエイジングを実現するスプロケットチューンのススメ。

サイクル界のアンチエイジングはスプロケで!脚力に自信がないローディーに送る禁断のご提案

チェーンリング:53/42T、カセットスプロケット:12-25Tを装着したロードバイクで、峠をブイブイ言わせていた30年前の私はもういません。

今の私に残されたこの貧脚でも、まだまだライドライフを楽しみたい。

今回は、そんなささやかな私の願いを叶えてくれたパーツをご紹介させていただきます。

【この記事を書いた人】

チャリオジ

自転車歴30年。ピックアップで自転車について語らせれば右に出るものなし。
所有自転車の台数はなんと!14台(通算所有台数は20台超)!! 
奥様からの冷たい視線を華麗にスルーしながら14台の我が子たちを愛でる毎日。
好きな言葉は「クロモリ」。


その名は・・・「ジュニアスプロケット」

「ジュニアスプロケット」とは、バイクコンポーネントのシェアで世界一を誇る、日本はshimano(シマノ)が製造している、「ULTEGRA(アルテグラ) CS-R8000 カセットスプロケット14-28T(11S)」の俗称です。

なぜ「ジュニアスプロケット」と呼ばれるのか。

日本自転車競技連盟(JCF)の競技規則に則ったロードレース大会に出場する、ジュニアカテゴリーの選手(小学生から高校生(18歳以下))が使用をしなければならないからです。

使用する理由は、成長過程にある未成年者に重たいギアを踏ませて、身体に過度な負荷をかけることを防止するためです。

競技規則に対応するために、通常のスプロケットに設定されている重たいギアの「11T、12T、13T」を取り除き、14Tから始まっているスプロケットです。

なぜ私が「ジュニアスプロケット」を使うのか。

貧脚のくせに峠を登るのが好きで、平坦路も重たいギアは使わない(踏み続けられない)から必要ない、その分がクロスレシオ化されたほうが使いやすいためです。

「カセットスプロケット14-28T(11S)」のギア比は以下のとおりです。

14-15-16-17-18-19-20-21-23-25-28T

これを見るとわかりますが、14-21Tまでが1T差でクロスレシオになっています。

クロスレシオ区間の14-21Tは、運用開始当初は変速操作をしても変速したのか疑うくらいの変化です。隣接する歯数の差が小さければ小さい程、ケイデンスの差が小さくなり、1枚ずつ細かく変速することで、スムーズに巡航速度まで加速することができ、脚の疲労を軽減します。

上り坂や向かい風にも、1T刻みなら最適な歯数があるので、変速することで状況に応じた歯数を選択することが出来ます。

デメリットは、下り坂で回りきってしまうくらいですが、下りを飛ばさないなら、デメリットよりもメリットが勝ります。

ただ、最大ローギアが28Tでは、貧脚の私にはヒルクライムでギアが足りません。平坦路でおいしい14-21Tと登坂でおいしいギア比に出来ないものか・・・

白髪になるほどスプロケを見つめ続けたら、我が貧脚を救う神降臨!

降臨しました!ULTEGRA CS-R8000 11-32T(11S)用のリペアギアユニット 25-28-32Tです。

スプロケットの構成でロー側3枚が結合されています。シマノはリペアパーツとして各構成ギアを購入出来ます。

ただし、28Tを超えるローギアはジュニアスプロケット用ではありません。

従って自己責任で交換します。

交換はロー側3枚ユニットを入れ替えるだけです。最大ローギアが4T大きくなり、外周が大きくなった分、チェーンの交換が必要になります。

もう一度並べるとこんな感じです。

ロー側から3枚目と4枚目の歯数差が4枚あるのでどうかなと思いましたが、交換後のリアディレーラーの動作は特に問題なく、シフトアップ・シフトダウン共にスムーズです。

実際に走行してみると、狙い通りに気持ち良く走ります。大人で装着している方は少ないですが、ロングライドやゆるポタには効果があると感じています。

シマノの10S及び11Sカセットスプロケットの構成は、ロー側3枚ユニットになっていますので、ある程度は好みのギア比のスプロケットにすることが可能です。ただしメーカーは推奨していませんので、組み合わせによっては変速性能が悪くなる場合も考えられます。

禁断とは書きましたが、女性ローディーにもおすすめです。

先日お店で接客をしたところ、ご夫婦でロードバイクを楽しむお客様がいらっしゃいました。お話を聞くと、奥様が上り坂でどうしても旦那様についていけないとのことで、今回の記事のようにローギアを交換することをおすすめしました。

基本的にはメーカー指定のグループでの組み合わせでお楽しみください。

構成パーツは、それぞれが最適な性能を発揮するように組み込まれたものです。今回のような交換をするとチェーンの長さももちろんですが、ディレイラーなども対応していないことがあります。

メーカー指定グループの組み合わせを変える場合は、ある程度熟練した知識を持った人が、自己責任で行ってください。もちろん、店頭でご相談を受ければ、最適なアドバイスをさせていただきます。

最後までお読みいただきありがとうございます。

店頭でお会いできる日を楽しみにしてます。

それでは皆さん、体に気をつけて、素敵なライドライフをお過ごしください!

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