自転車ヘルメット着用努力義務化!! ヘルメットの選び方・オススメ・中古・新品のメリットデメリットについて!!

改正道路交通法が改正され2023年4月1日から自転車に乗る全ての方を対象にヘルメットの着用が努力義務化されました。
努力義務というのがまた曖昧な表現ではありますが、NHKのニュースなどでもこの話題が頻繁に取り上げられるようになり、店頭でもヘルメットのお問い合わせがかなり増えています。

努力義務って何?というものから
ヘルメット選びについてまでいろいろなご質問を頂いております。

そこで今回はこのヘルメットの努力義務化についてとリサイクルショップ版のヘルメットの選び方や
オススメについてご紹介させていただきます。


記事を書いた人

自転車技士、自転車安全整備士、BAAアドバイザー
自転車歴20年 物心ついたころからリサイクルショップを愛用し、
休みの日もリサイクルショップを巡る筋金入りのリサイクルショップマニア


自転車ヘルメットの着用努力義務ってそもそも何?

今回の自転車のヘルメット着用についてはあくまでも努力義務となっています。
努力義務とは法的拘束力や罰則規定のないものになります。
ただ、ないからと言って違反して良いわけではなく、過去には努力義務に反した結果、
それを理由に損害賠償を請求されたり、実際にトラブルとなった場合不利になる事があるようです。

また、今回はヘルメットが対象となっていますが、自転車に関係した部分でいうと
1994年からは防犯登録が全国的に義務化されています。
その他、自治体ごとにはなりますが、ここ数年で自転車保険の加入が義務化されています。

最初は任意であっても事故や盗難といったトラブルの増加や社会情勢の変化に合わせて任意から義務に切り替わっていった経緯がありますので、
ヘルメットについても今後は同様の流れになっていくのではないかと予想しています。

自転車ヘルメット未着用の危険性について

下記は警視庁で公開されている自転車乗用中の死者や致死率に関するグラフになります。
自転車事故で死亡した方の実に約7割が頭部の致命傷が原因となっており、
着用していない場合の致死率は着用している場合に対して2.3倍も高くなっているようです。

参考:警視庁のページより

実は筆者もこのヘルメットの着用によって命を救われた経験がある一人です。
今から十数年前の話になりますが、ロードバイクで峠を走行している際、
雨の影響で横転しガードレールに激突するということがありました。
時速50km近いスピードの中で激突したため自転車やヘルメットは大破しましたが、
幸いにもケガだけで命を救われたという経験があります。

自身の経験からもヘルメットは適切に着用することで、死亡したり大けがを負うリスクを
避けられる大切なアイテムだと考えています


今回の努力義務化で何が変わったのか?

通学で自転車を使うケースなど学校ではヘルメットの着用がもともと義務化されていたり、
ロードバイクやMTBといったスポーツ系の自転車では以前からヘルメットを着用されるお客様が多かったのですが、今回は実用的な目的で使用されているユーザー。軽快車やお子様、通勤で自転車を利用されている方でヘルメットを探されているお客様が非常に多いと感じています。

AmazonよりOGKのCANVUSシリーズ マットタイプやカラー展開も多いです。



実際に各メーカーで今回の法改正に合わせて新製品が多数販売されていますが、ターゲットとしているのが今までヘルメットを着用していた層ではなく、今までヘルメットを着用していなかった層。
特に自転車のヘルメットに抵抗があった層に向けてのラインナップの強化が見て取れます。

ファッション性の高いサイクル用品が多いLovell CASQUE 自転車ヘルメットシリーズ

安全性だけでなくファッション性の高いものや普段着に合うようなデザインのヘルメットが非常に充実してきており、選択肢としてこういった商品が増えたことで今後も着用率は上がっていくのではないかと感じています。

ちなみにピックアップではOGKのCANVUSシリーズやLovellシリーズは新品の取り扱いも行っており、
店頭でも販売されていただいておりますが、両シリーズともかなりの人気で、入荷してもすぐに
売り切れてしまうという状況です。

今までのスポーツ然としたモデルですと着用に抵抗があったという方も多いかと思います。
しかし、普段着でも着用できるようなラインナップや努力義務化によりヘルメット着用が当たり前の風潮になってくると、この辺りの意識も変わってくるのではないかと考えています。


【本題】リサイクルショップ版 自転車ヘルメットの選び方・おすすめポイントについて

中古だと自転車のヘルメットは市場価格に比べるとかなり安い金額で販売させていただくことが
多くなっています。市場価格では何万円もするようなモデルが数分の一の価格で購入できたりします。

理由ですが

・中古の流通価格が新品と比べると低いこと。

・ヘルメットに寿命があること。

があげられます。

自転車系のブログなどでヘルメットに関する記事を拝見すると、中古に対して否定的な意見が多いのではないかと考えています。ただ、中古品だから何でもかんでもNGというのは安直な考え方であると思います。

理由としては、中古の中には製造が比較的新しい未使用品や使用頻度の少ないものも多いからです。
また、実際の状態がわかりづらいオークションやメルカリと異なり、実店舗は実際に商品を手にして
確認ができるという点もメリットとしてあります。

勿論、劣化の見られるものや状態に問題がある物などは本来の安全性を担保できないケースがありますので、買う側としてはこういった商品を選ばないようにする必要があります。


中古を否定するのではなく、理解した上で中古もうまく活用していただければ
よりお客様に合った選択ができるのではないかと考えています。

中古で販売する際は状態を確認してお買取りさせていただくため、
過度に神経質になる必要はないと考えていますが、実際にお手に取って状態をご確認頂いた上で御購入いただくことをお勧めいたします。

Point1 ヘルメットのサイズ選び

ヘルメット選びで最も重要なことはサイズが合っていることです。

計測の仕方


頭回りのサイズを計測し自身のサイズを計測しご自身にあったサイズをご選択ください。
近年アジャスターでフィッティングを調整できるモデルが主流となっており、
サイズのバリエーションがワンサイズ展開のみといったモデルも増えてきています。
着用感やフィッティングもありますすので、店頭で御試着いただくことも可能です。

Point2 ヘルメットの状態の確認


意外と知られていませんが、ヘルメットには寿命があります。
ヘルメットの素材は衝撃吸収用の発砲スチロールとシェルと呼ばれる薄くて硬い外側のプラスチックの2重構造になっています。その他、ベルトやバックル部分などにも樹脂が使われており、こういった素材は経年劣化していくため、使用開始から3年程度での買い替えを推奨されています。


この3年というのは自転車のヘルメットの場合、使用状況や環境によって劣化度合いが全く異なるため
業界団体の基準(SGマークの有効期限にも起因する?)として定められているようです

実際、人によっては5年は持つという方もいらっしゃいますし、もっと長い期間使用される方もいらっしゃいます。使用状況や保管状況によっても寿命は変わってきますので、個別の状態で判断されるのがベターではないかと考えています。

中古自転車ヘルメットでおすすめできない状態とは?

以下は状態のポイントとしてお勧めできない状態を記載させていただきます。

【樹脂・フレームにひびが発生したり割れているもの】


劣化や衝撃によりダメージが発生しているものはお勧めできません。
発泡スチロールバックル部分に亀裂がある物などは劣化が進行しているケースがあります。
また、シェル(ヘルメットの外側の硬い部分)と発泡スチロールは接着剤で固定されているケースが
多いのですが、これが劣化ではがれているものなどは製造から期間が経過している可能性が高いため
こういった品物も注意が必要です。

※アジャスターやインナーフレームなどは軽量化の為細い樹脂で作られていることが多いです。
こういった部分が折れていたり切れているものはNGです。

【白化しているもの・ベタつきがある物】

樹脂部分が白化・ベタつきが発生しているものについても同様にお勧めできません。特にバックルや
ヘルメットの内側の樹脂が劣化しているものは走行中の衝撃などで割れて重大な事故につながる可能性があるため購入を控えてください。

【発泡スチロールがツルツルしているもの】

ヘルメット内側の黒い発泡スチロールのエッジの角が取れていたりざらざらしておらず
ツルツルしているものはかなり使い込まれている可能性があるためおススメできません。
触ってみて適度なざらつきを感じる状態であれば使用頻度が低い可能性が高いです。

その他、インナーパッドの汚れやへたり具合、変色などでも状態の判断をすることができます。


中古自転車専門店の宮竹バザールは新品自転車ヘルメットも取り扱っています。

宮竹バザール店・登呂バザール店ではヘルメットについては中古だけでなく新品も
多数取り扱っております。新型から型落ちなどのアウトレット品
レース向けのモデルからお子様向けのヘルメットまで幅広くラインナップさせていただいております。

今回はバザール店でお取り扱いさせていただいている商品の一部を
ご紹介させていただきます。

(在庫状況や価格につきましては 店頭にて御確認いただけますと幸いです。)

①マレロヘルメット 

対応頭囲:58~61cm
アジャスター付
LEDテールライト装備
重量:約290g
サイズ M,L

バザール両店で一番人気のヘルメットです。

LED付のアジャスター付きなのでサイズ調整が可能 デザインも良いのが特徴です。

カタログ落ち商品になるため、値段もかなりお安くなっています。
こちら在庫無くなり次第販売終了となっております。2月ごろからかなりハイペースで売れています。

②Lovell CASQUE

普段着にも合うおしゃれなヘッドギアタイプのカスクヘルメットです。
ヘルメットとしては珍しい合皮タイプでワンタッチで着脱できるマグネットバックルを採用
実用性も高いヘルメットです。

カスクシリーズはスキンと呼ばれるカバーも展開されておりツィード素材のハンティング帽タイプの
カバーなども販売されています。

③OGK RECT

レース対応の日本人向けモデル
サイズ:M/L
・重量:245g
・コンパクトかつ軽快感のある”JCF公認レース”対応
・日本人の頭部形状にあわせた円形に近い帽体設計を採用。
・サポート部分内面を球体形状とし、後頭部を包み込むようなフィット感を実現する新設計の
 「XF-8 アジャスター」を装着。上下4段階の調節が可能
・虫などの侵入を防ぐ「A.I.ネット」を標準装着。
・後頭部に市販のシリコンベルトタイプのテールライトが取り付けやすい形状を採用。

2014年に発売後定番モデルとして人気の高いOGKのヘルメット RECTです。
レース対応モデルで幅広い層に人気があります。

④サギサカ スポーツヘルメット SG規格(2023年NEWモデル)

2023年発売のNEWモデル 製品安全協会の発行する安全基準の一つであるSG基準適合品のスポーツヘルメットです。

インモールド成形でシェルと衝撃吸収ライナーを一体化することで、軽量コンパクト化。扱いやすさと耐久性がアップしています。価格が手ごろな上、マットカラーでデザインもおしゃれで普段着にも合うデザインとなっています。

⑤OGK CANVUS SPORTS

OGKの超人気モデル キャンバスシリーズ
機能性だけでなくデザイン性も高く メーカーでも欠品状態となっているようです。
バザール店でも現在欠品中となっています。

⑥LED付幼児用ヘルメット

対応頭囲:54~58cm
調整アジャスター付
装備:LEDテールライト
SGマーク認証
重量:約240g

製品安全協会の発行する安全基準の一つであるSGマーク付きの幼児用ヘルメットです。
LED付で軽量 かつ頭を保護するに十分な厚みがあります。アジャスター付きでサイズの適用幅が広いのも特徴です。デザインのバリエーションが多く人気の高いモデルです。

いかがでしたでしょうか?
OGKのヘルメットについては一部で値上げがあり、在庫が非常に流動的となっております。
店頭でもお問い合わせいただく機会が増えております。最新の在庫は店頭で御確認ください!!

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