DIY初心者のリサイクルショップ店員が中古工具を使って自宅のリフォームをしてみた①~洗面化粧台全交換~

我が家は築13年の一般的な住宅になりますが、13年も経つと家のいたるところにガタが出てきます。
2世帯で家族が多いせいか特に設備周りでの痛みが激しく、ここ2年間で行ったリフォームとしてはトイレの交換・キッチンの水栓交換・エコキュートの交換・・・浴室乾燥機の交換・・・等々・・・
普通に考えて壊れすぎな気もしますが、2世帯だと消耗も激しいようです。

今回、機会があってDIY素人の自分が家の洗面台のリフォームを行ったため、ご紹介させていただきます。


記事を書いた人

自転車技士、自転車安全整備士、BAAアドバイザー
自転車歴20年 物心ついたころからリサイクルショップを愛用し、
休みの日もリサイクルショップを巡る筋金入りのリサイクルショップマニア
物が好きで最近DIY(主にリフォーム)にハマり中・・


20XX年 8月某日 洗面台のミラーが破損して鏡が落ちてくる・・

家電量販店で見積もりを取ってみる。

さすがに鏡無の状態では使いづらいため、ホームセンターや家電量販店で見積もりを行って
みました。

10万円くらいで交換できればと考えていましたが、全社とも総額20万円を軽く超える見積もりが・・・

洗面台にはいろいろグレードがあり、上位ラインだと30万越え、中級グレードでも20万前後が相場のようです。低価格帯では10万円以下もありましたが、我が家の場合既存が90サイズだったこともあり、
中価格帯以上でないと選択肢がありませんでした。


最近家電量販店のチラシなどの事前情報で、工事費込みで10万円くらいを考えていましたが、予想以上に高額になる事がわかりました。

※洗面台はメーカー各社で微妙にサイズが異なりますが、一般的な間口のサイズとして600mm、750mm、900mmの3つとなっており、それを超えるサイズだとモデルが限定されるようです。


金額の高さに業者さんに依頼を断念・・

水栓が壊れたとかならまだしも、鏡が割れただけで流石に20万円は出せない・・

色々調べた所、鏡単体であれば5万円程度で新品が購入出来ることがわかりました。

しかし、リフォームに力を入れている某大手家電量販店では、鏡だけの単体販売・取り付けは行っていないとのことでした。

後から知りましたが、特にここ最近の化粧台のミラーは販売こそ別売りで販売されていますが、本体とミラーに組み合わせがあり、その組み合わせ通りでないとつけることができない物があるようです。

我が家の場合 もともとついているモデルに合うミラーが現行モデルでも販売されており、ミラーの交換でも対応が出来そうでした。

しかし、リサイクルショップ店員のサガで、中古や展示品で調達することができないかを調べた所、鏡と本体のセットであれば鏡代の5万円以下で入手ができることがわかりました!!

もともとついていた物と鏡の互換性がないため全交換は必要になりますが、鏡単体で5万円出すより全交換してしまおうと考え、リサイクルショップで展示品の洗面台をゲットしました!!


新品だと2,30万する洗面台が、展示品だと格安で入手できるのも中古のメリットです!!

筆者が購入したLIXIL のキレイアップカウンターの洗面台

中古で洗面台を選ぶ時の注意点について

量販店やホームセンターで見積もりを依頼し、取り付けを行う場合、業者さんが採寸や配管、電源周りまで全て事前調査を行います。

そのうえでその家に合う合う仕様を選択して取り付けを行ってくださいます。洗面台に限った事ではありませんが、住設系の物は仕様が複雑な事と、合わないと全く使うことができません。

調達から自分で行う場合、採寸は勿論、仕様や配管の形状が合うのかなど細かな部分も全て自分で調べてから調達を行う必要があります。

サイズは先ほども記載した通り、600/750/900が標準的なサイズになるため、それの中で既存の物に合わせて選ぶのであれば大丈夫そうでした。

しかし、配管周については選択を誤ると取り付けそのものができなくなるようです。

引き出し

スライド

※Amazonより

上は一般的な洗面台の形状ですが、それぞれのタイプにより配管の位置が異なります。

我が家の場合もともとついていたのが引き出しタイプで配管を確認したところ問題なさそうだったのでそちらを選択しました。

フルスライドタイプは引き出しの関係上、既存の物が他のものが付いている場合つけられないことがあるようなので注意が必要です。

その他、排水溝の位置なども確認する必要があるようです。

【問題発生】洗面台の施主施工は断られるケースが多い・・

展示品の洗面台を安く入手できたため、工事だけお願いできないかと思い何社かに問い合わせを行ってみました。

しかし、ほとんどの所で持ち込みでの交換を断られる結果となりました。

受けてくれるところもあるにはありましたが、持ち込みの場合工賃が2倍になるとの事で、結果的に高くついてしまうことに・・・

ある程度予想はしていましたが、想像していた以上に条件が厳しいようです。

正直なところ水回りについては色々なトラブルを耳にすることが多く、DIYで手を出したくない領域の一つでしたが、背に腹は代えられない・・・洗面台もう買っちゃったし・・・。

意を決して洗面台の全交換に挑戦することにしました!!!!

今回使用した工具類について(ほぼ中古で調達)

今回交換を行うのに使った工具です。工具ピックアップ浜松宮竹店などで中古工具を取り扱っている為、ほとんどが中古で購入した工具類になります。DIY向けの工具から職人さん向けの工具まで幅広く取り扱っている為、工具類は中古でそろえることが多いです。

★電動ドリル

★プライヤー(クニペックス・Knipex) ※モンキーレンチでも代用可

★メジャー

★のこぎり

★ドライバ

・電動サンダ(マキタ)

・電動グラインダ

・ネジザウルス

・補修キット

等々・・

※★を付けた工具以外はなくてもなんとかなりそうでした。

①止水栓をひねって水をとめる

水回りの作業になるため止水栓をひねって水をとめるところから始めます。
洗面台の下に止水栓があったためこちらを時計回りに回して水をとめます。
このタイプの止水栓は普通の蛇口と同じなため特に問題ありませんでした。

今回、止水栓本体も交換を行う為、屋外にある水の元栓も止めました。

我が家の場合量水器と書かれているフタの中にありました。

温水はエコキュート側のパネルを外したところにありました。水の元自体は量水器についている元栓をひねることで止まります。

温水側の問題点として、止水栓をとめただけでは配管に残っている水が出続けるため、残水の排水が必要になるようです。

②ホース類を外し止水栓を交換する

ホース類も外していきます。※外すところの写真を撮り忘れたため閉めている写真です。
反時計回りに回すことで外すことができます。

Amazonより

今回使用しているクニペックスのプライヤーですが、以前、ランタンの整備を行う際にお客様に教えて
頂いた工具になります。

自転車整備工具としても使え、モンキーレンチの代わりとしても使用できるためかなり重宝しています。

今回止水栓関連の工事でも大活躍でした。

③止水栓にシールテープを巻く

次に交換する止水栓のネジ部分にシールテープを巻いていきます。

ネットで調べた所、シールテープを巻く回数は3回程度でいいという所もあれば、5〜6回とか10回とか情報がバラバラだったため、一番記事の多かった6回巻で固定を行いました。

巻く際はネジの回転方向に合わせることで緩み防止となるようです。

④本体を外して新しい本体に交換する

次に洗面台本体を交換していきます。

※ミラー部分にねじ穴が開いています。

本体自体はミラー側が4か所のねじ止め本体は2カ所のねじで固定されていたためねじを外せば外れました。


取り外し自体は思った以上に簡単で、特に問題ありませんでした。

ミラーや本体をつける際、下地にねじが打てるかの確認が必要です。打てない場合石膏ボード用のアンカーを打つ必要があります。

今回ミラーを取り付けた所には下地が無かったため石膏ボードアンカーを打ち付け、4カ所ではなく7か所ほどネジ留めを行いました。

配管はパイプを抜くだけなので非常に簡単でした。

交換後の配管の取り回しがストレート菅だとしんどそうだったのでフレキタイプの
排水パイプを購入し、設置を行いました。

洗面台が展示品のせいかすでに穴が開いていたため、施工性が高いこちらの商品は大変助かりました。

穴の部分にビニールテープを貼り、排水周りの作業は完了です。

最後に冷水と温水が出るかと排水の確認を行います。

10分ほど水を流してみましたが、特に水漏れや取水の不具合もありませんでした!!

⑤洗面台と壁の隙間にコーキングする。

次に洗面台と壁の間にコーキングを行います。

既存の物を外した際に分かったのですが、元々ついていたものはコーキングされていなかったようです。

しかし、壁と洗面台の隙間がかなり汚れており水シミのようなものも出来ていたため、実施することにしました。

まず、コーキングを行う箇所にマスキングテープを貼っていきます。

以前エコカラットを施工した際に思いましたが、マスキングの精度で仕上がりが変わるため、できるだけきれいになるよう貼っていきます。

いつか使うだろうと思い購入したコーキング用のヘラ


マスキングが終わったらシリコンを注入していきます。

強く押しすぎないよう調整しながらやると良いようです。

へらを使って表面を慣らします。

失敗しないよう慎重にはがします

綺麗に施工ができました!!

⑥巾木を調整する

元々ついていた洗面台とサイズが変わり、巾木の調整が必要になったため巾木を外して
カット・調整を行い施工を行いました。

巾木はスクレイパーとハンマーを使うことで簡単に外れます。

今隠し釘も何本か打たれていましたが、そちらはネジザウルスで外しました。

巾木がたりない部分は巾木の端をカットした物を埋め、補修キットで目立たないよう補修を行いました。

最後に隠し釘を打って目立たないよう施工を行いました!!

多少粗はありますが、そこも含めてDIYの醍醐味だと割り切ります!!

ついに・・・完成!!

最後に汚れていた壁や床を掃除して完成です!!

思っていた以上に綺麗に施工ができた為、浮いたお金でついでに脱衣所も整理してみました。


ピックアップでちょうどいいサイズのタンスが売っていたため、そちらを購入し、ニトリで買ったケースと組み合わせて棚を組んでみました。

いかがでしょうか?今まで洗濯物やタオルを平置きで重ねていましたが、統一感が出て洗面台がワンランク上の空間になった気がします!!

ちなみにかかった費用や時間ですが


【作業時間】
・洗面台の交換が2時間
・コーキングや巾木の調整が1時間
 計約3時間


【材料費】
・洗面台45,000円
・排水管(フレキ)1,800円
・止水栓 1,080円x2
・シールテープ 60円
・シリコン 500円
・計49,520円



という結果になりました!!

見積もりで20万円越えだったことを考えると、だいぶ安くすませることができました!!

【まとめ】リスクもあるけど自分でやるのは楽しい!! DIY最高!!

余談ですが、ここ最近、DIY(リフォーム)にはまっています。
直近のDIYだと玄関にエコカラットを施工しましたが、仕事終わりに帰ってきた際、壁を眺めるだけで癒されます(笑)

DIYはリスクもありますが、お財布的にも助かりますし、何より自分で出来るということや綺麗に仕上がった際の達成感は格別です。

環境的に中古工具や中古の部材などに触れる機会が多いため、今後もいろんなDIYやリフォームに挑戦していきたいと思います♪

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