ロードバイクに乗りたい!公道を走るため必要な装備編(前編)

ロードバイクに乗るためには、自転車以外に揃えないといけないモノがたくさんあります。
道路交通法で装備が必要なもの、不測の事態に備えるものなどバイシクルライフに必要なアイテムを最初に、あるいは徐々に準備する必要があります。
とはいえ初めてロードバイクを手に入れた人は、何から揃えればいいかわからないと思います。

そこで今回は、ロードバイクをデビューする人が、公道に出る前に、必要なものをまとめてみました。

あれ?ペダルはついてないの?

チャリオジさん!
買おうとしているわたくしのバイク、ペダルがついてないみたいなんですが?

はい。元々ついているものもありますが、
後からつけるケースが普通なので、当店でも外して販売しているものが多いです。

動力を直接伝えるパーツがペダルになりますので、サイクリストが最もこだわるパーツの一つです。なので、自分好みのものをそれぞれつけるのが普通です。

このタイプのペダルをフラットペダルと言います。ロードバイクに慣れていない人はこちらのタイプから始めましょう。
こちらがビンディングペダル。コツは必要ですが、慣れてきたらこちらがオススメです。

弱ペダで、わたくしの好きなテシマさんがビンディングペダルのこと触れてたね。

ビンディングペダルは、中級者以上向けですので、それについては今度説明しますね。

ペダルにはフラットペダルとビンディングペダルの 2 種類があり、乗り手がそのどちらかを選んでから乗るため、多くのロードバイクには最初からペダルが付いていません。

フラットペダル(フラペというと通っぽい)とはいわゆるふつうのペダル、スニーカーなどで踏む平たいペダルのことです。

はじめてロードバイクに乗る人なら、まずはフラットペダルから始めるのがおすすめです。

サイクル界のコンプライアンス的アイテム

よし!ペダルも買ったし、じゃあ明日から乗っても大丈夫だね!

ダメです!(ピシャリ)
法的に、装備したり、携行する義務があるものがあります。

公道を走るためには、法的に車体に装備していないといけないものや状況により使用することを義務付けられているものがあります。特にロードバイクの場合、購入時点ではついていないものも多いため、公道に出る際には以下を確認する必要があります。

道路交通法で着用が定められた装備備考
ブレーキ        ロードバイクの場合、通常は初期装備。
ピストバイクなど注意
ベルロードバイクの初期装備にはない場合が多い
反射板ロードバイクの初期装備にはない場合が多い

これらは、道路交通法で、車体に装着することが義務付けられています。

したがって、装備していない場合は、道路交通法違反として検挙されてしまうこともあります。

意外と盲点なベル。装着は法的義務です。おしゃれなベルを探すのが難しい…
こちらも装着義務のある反射板。上が電池式、下が一般的なものになります。

あれ?ライト(前照灯)はついていなくてもいいの?

ライトは存在感も高めのため、チョイスが意外と難しい…

ライトは、装着の義務ではなく、夜間や濃霧、トンネル内のときなどに点灯使用することが義務付けられています。

装着義務がないとはいえ、ロングライドの際には、トンネルに入ったり、天候によって想定よりも早く暗くなることも十分ありえますので、基本的には装着し、いつでも使える状態にしておきましょう。

そういえば、ヘルメットの着用も義務化されたね。

はい、現時点(2023年11月)では、努力義務ということになっていますが、ヘルメットを付けていない人の死亡事故が多いため、いずれはより厳格に義務化されると思います。

自転車事故による死者の 56%は頭部損傷によるもの。ヘルメットを着用しない人の死亡率は着用した人の約 3 倍になるというデータがあります。

ロードバイクはかんたんにスピードが出せるため、事故にあった際に頭にヘルメットをかぶっていないと命にかかわるケガを負ったり、後遺症が残ったりする可能性があります。

頭部をしっかり守るためにヘルメットは必ず着用しましょう。現行の道路交通法において、ヘルメットは着用努力義務が課されています。

最近では、スキーやスノボなどでも自主的にヘルメットを着用する人が増えていますね。自分の身は自分で守らないとですね。

不測の事態に備える安心アイテム

いやあ、チャリオジさん、いろいろとありがとうございました!
明日から公道でロードバイクデビューします。

いえ、まだです!
ロードバイクには色々なトラブルがつきものです。
不測の事態にも備えないといけません。

ロードバイクに乗るにあたって予測される不測の事態には以下のようなものがあります。

  • 転倒、落車
  • パンク、調整不良
  • 盗難
  • 熱中症

まさかの転倒時に!コントロールの要となる手を守るサイクルグローブ!

人間は転倒時にはとっさに手をついてしまうものです。

このときに素手で手をつくと怪我をしてしまう可能性が高まります。

こうした怪我のリスクを軽減するのがサイクルグローブです。

サイクルグローブにはさまざまな役割があります。

サイクルグローブの主な役割
●地面からの振動を吸収し、レバーコントロールを安定させる。
●汗や振動などでハンドルが滑ってしまうことを防止。
●防寒。寒さで手がかじかみ、コントロールが鈍ることを防止。
●転倒時に手をついたときの手の保護。

怪我をすれば、痛みなどでコントロールが悪くなるのはもちろんですが、楽しいはずのサイクリングが楽しいものではなくなってしまいます。

オートバイに乗る人もグローブは必須ですが、ロードバイクでも必ずグローブをしましょう。

ロングライドには必須!パンク修理キット&ポンプ

ロードバイクのタイヤは軽量性を重視しているため華奢です。

そのため、パンクの原因となるような異物を踏んでしまうとパンクしやすいのです。

特に初心者は、こうした小さな異物にまであまり気を配ることができずにパンクするケースが多いのです。

人里離れた場所で、パンク修理キットがなくパンクしたことを想像してみましょう。

現実的には、その場でパンク修理するよりも、中のチューブを新しいものに換えて、帰宅してから直したほうが効率的です。

左のようにラップでグルグル巻きにしておくと、保護できるだけでなく、コンパクトに携行できます。

え?チューブごと変えるの?そのほうが大変なんじゃない?
普通の自転車も自転車屋さんで頼むと結構時間かかるよ。

はい。シティサイクルは、特に後輪を外すのはかなり大変です。
でもロードバイクにはクイックリリースの機能が備わっているので、
前輪でも後輪でも簡単に外すことができます。

タイヤの外し方やパンク修理の方法は動画投稿サイトなどにもたくさん出ていますので、学んでおきましょう。

交換したチューブが再度パンクしないとも言い切れませんので、やはりパンク修理はできるようにしておいたほうが無難です。

パンク修理したら、空気を入れないといけないのでポンプが必要ということですね。

携行しやすいコンパクトなタイプが必要です。お値段も意外とお手頃。

はい。さらに言えば、そもそもエアの不足がパンクの要因でもあるからということもあります。エアはいつでも十分にいれられるようにしておきましょう。

ロードバイクは、普通の自転車に比べてタイヤが細いです。それは、つまり内部の空気圧が高いということでもありますので、空気が抜けやすく圧が下がりやすい構造となっています。

エア不足で走ると、中のチューブがダメージを受けやすい状態になりパンクしやすくなります。

パンク以外で、故障のようなことになることはあります?

はい。頻度が高いわけではありませんが、何らかの衝撃などによって、パーツの調整を必要とすることがあります。なので、携行できる工具を常備します。

ロードバイクのパーツのほとんどは六角レンチ(アーレンキー)を使うボルトで取り付けられており、調整も六角レンチでおこないます。
そのため、もしものときに備えてドライバーや六角レンチが一体になっているマルチツールと呼ばれる携帯工具を備えておくといいでしょう。

ライド中でも大きなトラブルでなければこれひとつで対応することができます。

もちろん正しく使う使うためには、基本的な知識や技術がいるのでトラブルに遭う前
にしっかり学んでおきましょう。

盗難に遭わないために!ロックは2個付がおすすめです。

悲しいことに、治安が良いとされる日本においても毎年10万件以上の自転車盗難の被害認知が発生しています。

特にロードバイクは、車両価格が高いため、専門に狙われることも多くなっています。

チャリオジさん、絶対に盗まれたくないから、メッチャ頑丈な鍵にしたいけど、どれがいい?

はい、頑丈なのに越したことはないのですが、安いものでもいいので2個つけるのが最も効果的です。あと、できればダイヤルキーは避けてください。

とある調査によれば、盗まれてしまった方のうち、無施錠だった人は、24%程度、一つだけ鍵をつけていた人は67%程度と、併せて90%を超えています。

鍵を2つつけていて盗まれた人は、全体の9%だったということです。

ダイヤルキーのほうが鍵を持ち歩かなくていいから楽なのに駄目なの?

ダイヤルキーは、実はそうした窃盗犯のなかには簡単に合わせて開けられる人もいます。数分もあれば開けることができてしまいます。

数分程度なら、ダイヤルをいじっていても、周りから見てそんなに不自然ではないですよね?
鍵付きのチェーンは、切らないといけないので、大きな切断工具を持って鍵を切っていたらかなり不自然です。

盗犯は、目立つことを避けたいので、切るにしても、周りの目を気にしながらなるべく短い時間で済ませたい、という心理があります。

なので、人の目につきやすく、なるべく時間がかかるようにすることが有効な対策となります。

人の目につきやすい場所に置くというのも一つの対策ということだね。

はい。あとは、短い時間でもしっかり施錠することです。ちょっとコンビニに行くときも、食事をするときも、必ず施錠しましょう。

自転車を盗まれた人のうち、約3割は、ちょっとした買い物の間に盗まれてしまっています。

少しの時間だからといって、施錠しなかったり、一つの鍵で済ませたりしないようにしましょう。

【参考】au損保~東京都における自転車の盗難に関する調査~

水分補給をしっかりして、熱中症予防を。

外でおこなうアクティビティーですので、天候によっては、熱中症の危険があります。

風をきって走っているため、熱中症になりかけていることに気が付きにくい、という自転車ならではの特徴もありますので、こまめに水分補給をしましょう。

一般的にはサイクリング専用のボトルをボトルゲージに収めておきます。

ペットボトルじゃ駄目なの?

ペットボトルの蓋は両手じゃないと開けられないので、ライド中に飲むことができないんです。専用のボトルを使用しましょう。

専用のボトルとボトルケージを使えば、片手で走りながらの水分補給が可能になります。

(現在では、ペットボトルのキャップと入れ替えて使えるキャップが販売されています。これを使えば専用ボトルと同じ使い方が出来ます。)


まあ、大体こんなところですね。

ありがとうございます。
結構色々ありましたね。皆さん、これをどのように携行しているの?リュック?

リュックでも悪くないですが、暑いのと、風の抵抗を受けてしまうので、バッグも自転車に装着します。

ドレスアップにも影響大!サイクルバッグで自分好みのカスタマイズを。

なるべく荷物は多くないに越したことはないのですが、最低限持っておいたほうがいいものは、サイクルバッグに入れて自転車に装着します。

一番メジャーなのはサドルバッグです。サドルの下部にぶら下げて使用します。

サドルの下は、走行のための操作を邪魔しないうえに、風の抵抗を受けにくい位置にあるので、多くのロードバイク乗りに使用されています。

ただし、泥はねで汚れを受けやすいことと走行中に取り出すことができないのが欠点です。

今回紹介した携行すべきものは、概ねこの中に収納できます。

ポンプは、ボトルゲージなどと同様にフレームに装着することが多いです。

下側のボトルゲージには、ボトル型のケースに工具がはいっています。その奥にポンプが装着されています。

サイクルバッグには、フレームにつけるものやハンドルにつけるものなど様々なタイプがありますが、見た目にも大きく影響しますので、こだわって選択したいところですね。

長い距離を限られた時間で走りたいときなどは、行動食も必要になります。
この場合、走行中に取り出せるような位置にあるバッグが必要になりますね。

なるほど、最低限常備するものはサドルバッグに。あとは、ライド計画に応じて、変えていく、みたいなイメージですね。

その通りです。まずは、サドルバッグに最低限のものを入れておきましょう。


行動に出るための装備まとめ

●道路交通法に準ずる必要装備

  • 反射板
  • ベル
  • ライト(前照灯)
  • ヘルメット

●不測の事態に備えるための装備

  • サイクルグローブ
  • パンク修理キット+替えチューブ
  • コンパクトポンプ
  • 六角レンチセット
  • チェーンキー(鍵式のもの)×2
  • ボトルゲージ+飲料
  • これらを収納するためのサイクルバッグ

ロードバイク本体の操作にも慣れる必要がありますので、

ご自身も十分操作に慣れてからサイクリング計画を立てるようにしましょう。

後半(よりサイクリングを楽しむためのステップアップ装備編)に続く

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