奥が深い!ロードバイクのサイズ選び~ロード歴ゼロ年スタッフがベテランローディーに聞いてみた~

意外と認知されていなくて奥が深いロードバイクのサイズ選びについて、ロードバイク歴ゼロ年の筆者が自転車歴30年のベテランに聞いてみた

皆さん、こんにちは。

突然ですが、「ポタリング」という言葉をご存知でしょうか?

すみません、私は最近知りました。ポタリングとは、一言で言ってしまえば「散歩」の自転車版ですね。和製英語だそうです。自転車で写真を撮りながら、ゆるふわっと散歩をするというSNSライクな今風な素敵な趣味ですね。

ふわっとポタリングするにも、ガチガチでサイクリングするにも大事なのは自転車選びです。

今日は、ポタリングでもガチ目なサイクリングでも使えるロードバイクの選び方についてこちらの方に話を聞いた内容をまとめてみました。

【教えてくれた人】

チャリオジ

自転車歴30年。ピックアップで自転車について語らせれば右に出るものなし。所有自転車の台数はなんと!14台(通算所有台数は20台超)!! 奥様からの冷たい視線を華麗にスルーしながら14台の我が子たちを愛でる毎日。好きな言葉は「クロモリ」。


チャリオジ格言#1「ロードバイク選びの基本の『き』。身長にあった車体を選ぶべし」

言い回しがなんとなく昭和臭いのは、お察し&ご容赦ください。

ホイールサイズとフレームサイズ

ロードバイクにもサイズが有るってご存知でした?私は知りませんでした。自転車のサイズって26インチとか24インチとかそういうのじゃないの?と思っていました。
これは、自転車のホイールのサイズの表記ですね。
一般的なママチャリなどは、やはりこのホイールサイズで適正身長が決まります。

一般的なロードバイクの場合、ホイールサイズは700Cという直径約70cmのホイールとなります。これはホイールのサイズでいうと27インチとほぼ同サイズとなります。どのサイズでも基本的には同じホイールを使用しますので、車体自体の大きさがサイズ分けの基準となります。

なので、適正身長は、ホイールサイズではなくフレームサイズで決まるとのことです。

ロードバイクにおけるフレームサイズとは?

フレームサイズについてチャリオジに聞いたところ、いろいろと難しい用語が出てきて、さっそく混乱しましたので、まずは以下の画像を御覧ください。

図の通り、ボトムブラケットの中心からシートチューブの上端までの長さをフレームサイズと定義することが多いようです。

メーカーによって、微妙に図り方が異なるケースも有るようですが、一般的なフレームサイズといえば上記の通りのようです。

このフレームサイズを適正身長に当てはめた場合、ひとつのメーカーの事例で言えば以下の表のようになります。

サイズ表記 フレームサイズ(mm)適正身長(cm)
XS410~430155~170cm
S445~465165~175cm
M470~500170~185cm
ML500~555180~190cm
※モデルによって異なります。

ええと、フレームサイズと適正身長に幅が有りすぎませんかね…
筆者は身長170cmちょうどですが、どれを選べば良いのでしょう??

チャリオジは呪文を唱えたとなえた トゥルルル!

「だけん、ホリゾンタル換算トップチューブ長ちゅうのがあるとよ。」

・・・はい?  What did you just say?

ホリゾンタル換算トップチューブ長とは?

ホリゾンタル換算トップチューブ長とは、ヘッドチューブの上端(トップチューブとの交差点の場合も有り)から、水平に線を伸ばして、シートチューブの延長線上、つまりシートポストと交わる点までの長さのことです。

自分で書いてて何を書いているのかよく分かりませんので、下の図を御覧ください。

正直ホリゾンタルの説明よりもビアンキの白抜きに時間がかかりました

ホリゾンタル換算トップチューブ長だと流石に、長いので、単に「トップ長」と略されることもあるようです。なので、これからはトップ長と表記することにします。

トップ長でみる適正身長換算は、以下のようになります。
(ひとつのメーカーの事例です。)

サイズ表記  トップ長(水平換算:mm)適正身長(cm) 
XS515~520155~170cm
S530~535165~175cm
M545~550170~185cm
ML560~565180~190cm

かなり幅が小さくなりましたね。
これで見ると、身長170cmの筆者は、このメーカーならSサイズがちょうどいいということになるのでしょう。


チャリオジの格言#2「やけん、またがってみるのが一番やね」

適正身長はあくまで適正と言われている身長です。人によって足の長さも手の長さも違います。車体のモデルによっても、想定しているポジションや姿勢が異なるため、一概にこれが正解ということもないのだそうです。

さすが、何十台もの自転車を乗り回してきた人の言葉は説得力があります。

実際にまたがってみた場合のサイズの見方①

シートから降りて、フレームを挟んでまたがってみます。
このときに股下がトップチューブに接触してしまうような場合は、サイズが大きいかもしれないとのことです。指一本分くらいの隙間があるのが望ましいとのこと。

トップチューブとはここのことですよ。

実際にまたがってみた場合のサイズの見方②

※サイクルトレーナーを使用しています。
【サイズが大きいかもしれない事例】

ペダルの位置が最下部に来た状態で、脚が伸び切ってしまうような状態はオーバーサイズです。

また、極端に前かがみならないとハンドルが持てなかったり、手が伸びきってしまうような場合も同様となります。

様々なブログや自転車プロショップの方も書かれていますが、気持ち小さい分には、ある程度調整が可能ですが、大きい場合は調整が難しいので、迷った際は、気持ち小さい車体にしたほうが良いとのことです。


最後にチャリオジから

お店にスポーツバイクを買取でお持ちいただいたバイクの中には、そのお客様に明らかに合っていないサイズのバイクというケースがままあります。お気に入りのメーカーや車体のカラー、デザインや価格と購入動機は人それぞれでしょうが、まずは自分に合うサイズの選び方を知ることで、結果として満足度の高い自転車が購入できて、ながくサイクルライフを楽しむことができると思います。可能な限りからだに合った自転車に乗って、安全に自転車生活を楽しんでいただきたいと思います。(標準語翻訳済み)


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というよりも、本文で書いてありますように、お客様ご自身のからだにあったものを選んでいただき、折角出会った一点ものの素敵な自転車に末永く乗っていただきたいと思っています。試乗だけでも構いませんので、是非足を運んでみてください。チャリオジにも会えるかもしれませんよ。

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