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暖かくなるとお子様の自転車のお問い合わせが増えてまいります。
昨今の物価上昇に伴いお子様用の自転車も年々値段が高くなってきており、
新品で購入しようとすると2~3万円くらいしてしまうことも・・
子供用自転車は使用できる期間が短く、中古でお探しの方も非常に多い商品です。
しかし一方で中古は不安だし、サイズなどの相談もしにくい・・というお客様も多いのではないでしょうか?
そこで今回はお子様用自転車の選び方や購入時にチェックするポイントについてご紹介させていただきます。
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記事を書いた人
自転車技士、自転車安全整備士、BAAアドバイザー
自転車歴20年 物心ついたころからリサイクルショップを愛用し、
休みの日もリサイクルショップを巡る筋金入りのリサイクルショップマニア
サイズの選び方について
子供用自転車はタイヤのサイズで判断するのが一般的です。
タイヤサイズはタイヤのサイドに記載されている事が多くなっています。
一般的なものであればインチで表記されています。
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※20 x 1 3/8や 20 x 1.75のようにタイヤのサイドに刻印がされています。
少し専門的な話をするとインチ表記には分数表記と小数点表記の2種類があります。
基本的に互換性がないため、タイヤやチューブを交換する際は注意が必要です。
種類としては分数表記のものはW/O(ワイヤードオン)と呼ばれ
タイヤのビードワイヤーがリムに乗るタイプのタイヤ&ホイールであることを意味します。
H/Eとはフックドエッジと呼ばれ、タイヤのビードワイヤーをリムの端に引っ掛けるタイプ
のタイヤ&ホイールであることを意味します。
以下はサイズ表記と呼びの表です。
No | 表示 | 呼び |
W/O | 26×1 3/8 | インチ分数表示(主にシティサイクルなどで使用) |
H/E | 26×1.75 | インチ少数表示(主に小径車・スポーツバイクなどで使用) |
W/Oはロードバイクなどにも使用されていますが、そちらはミリ表記が基本となっています。
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同じ自転車でも形によりサイズ表記が異なりますので注意が必要です。
続いてサイズと適応身長を表にまとめました。
インチサイズと一般的な自転車の適応身長は下記の通りです。
※適応身長はあくまでも目安になります。
インチ数 | 適応身長(目安) |
14インチ | 95cm〜114cm |
16インチ | 101cm〜119cm |
18インチ | 106cm〜123cm |
20インチ | 114~137cm |
22インチ | 126~145cm |
24インチ | 137cm以上 |
26インチ | 140cm以上 |
27インチ | 150cm以上 |
お子様の身長や体格によっても異なりますが、3から5歳で14インチ
年中~年長さんでしたら16~18インチ 小学1年生~2年生ぐらいであれば
18か20インチを御購入されるお客様が多いようです。
幼児用自転車の中でも年長~小学校入学くらいのタイミングで自転車を購入されるケースが
多いため20インチの自転車は中古でもかなり人気が高くなっています。
なお、近年初めての自転車としてストライダーなどに代表されるバランスバイクを選択されるお客様も増えてきています。
バランスバイクのメリットとしてバランス感覚と体幹が鍛えられ運動神経が良くなるなどの
効果があるようです。
余談ですが、筆者の子供もストライダーを愛用していた時期があり、
そのせいか比較的早いタイミングで自転車に乗れるようになっていました♪
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サイズ選びで重要な事とは?
よく小学校1年生ぐらいでおすすめのサイズは?というご質問を頂くことがあります。
一般論としてお答えすることはできますが、ベストな回答としては
身長や成長は個人差があるため実際にまたがっていただくことが一番だと思っています。
その他、すぐに大きくなるからという理由で若干大きめの自転車を選択されるお客様が多い傾向にあります。
しかし大きすぎる自転車は足がつかなかったり、
無理な姿勢や体勢で乗ることで逆に悪影響を与える可能性があります。
(無理に大きい自転車を買い与え、ケガをして自転車が嫌いになるなんてケースも・・)
まず第一に安全に乗れること。またがった際に地面に足がつくか
ハンドルに手が届くか(伸びきっていないか)を確認し、ご購入されることをお勧めします。
補助輪とスタンドの選び方
次に補助輪とスタンドの選び方です。
補助輪は自転車によってサイズがあり、対応したサイズの補助輪を取り付ける必要があります。
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一般的な補助輪は14インチ、16インチなどサイズごとにバリエーションが用意されています。
バザール店やピックアップで取り扱っている補助輪の中にはサイズ調整が可能(可変式)なものもあります。
重量は若干重くなりますが12~20インチまで自転車のサイズを選ばず取り付けることが可能です。
補助輪は地面から浮かせて取り付けるのが正解
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補助輪付の自転車をお買取りさせていただくとたまに補助輪が地面にべったり設置している
事があります。おそらく安定させるためにこのつけ方をされているのだと思いますが、
正しい補助輪の取り付け方としては補助輪はタイヤに空気を入れた状態で地面から離して
取り付けるのが一般的です。(高低差25mm以下で調整するのが基本)
理由としてはカーブを曲がるときに補助輪が浮いていることでスムーズに曲がれること。
タイヤの空気圧が低下しても補助輪が突っ張らない事。
その他段差などの衝撃を片方の補助輪で吸収できることなどがあります。
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浮く分安定性には若干かけてしまいますが、補助輪本来の目的を考えると理にかなった仕様になっています。補助輪の高さは調整が可能ですので、お子様に合わせて適切な高さにしてあげるとより安全にお乗りいただけるかと思います。
スタンド取り付けは付け根部分の計上により形が異なる
続いてスタンドです。
スタンドには片足タイプと両足タイプの2種類があります。
両足タイプの方が安定性にすぐれており、
片足は軽量で変速機があるフレームでも取り付けが容易というメリットがあります。
スタンドを選ぶ際は補助輪と同じく対応サイズを選ぶ事に加え、
エンドと呼ばれる後輪の付け根部分の形状が【正爪】か【逆爪】かを調べる必要があります。
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ちなみに正爪用と逆爪用のスタンドを比較するとこのような形になります。
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見た目では違いますが、いざ購入するときに間違いやすいので注意が必要です。
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その他、変速の有り無しでも取り付けられるスタンドの種類が異なります。
外装と呼ばれる変速があるタイプ自転車に正爪用の両立スタンドを取り付けようとした場合、
外装用を購入する必要があります。
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そのほか、電動自転車などで採用されている倒れにくいL字型の両立スタンドなども販売されています。倒れにくさが通常のスタンドに比べると段違いなので、我が家の自転車(外置き)は全てこのタイプに交換してあります。子供の通学のアルベルトもこれに変えた所かなり好評なようで、錆にも強いため費用対効果を考えると非常におススメのアイテムです。
中古自転車を安全にお選びいただくためのポイントについて
最後に中古の子供用自転車を安全にお選びいただく上でのチェックポイントをご紹介します
大きく分けるとチェックポイントは下記の通りです。
内容 | チェックポイント | |
1 | ハンドル周り | ガタツキがないか。しっかりと固定されているか |
2 | タイヤ | パンクしていないか 溝が十分あるか |
3 | サドル | サドルとシートポストが固着していないか |
4 | チェーン | 錆の状態 チェーンが伸びていないか |
5 | フォーク | 曲がっていないか |
6 | ワイヤー | 錆の状態 ワイヤーが伸びていないか |
7 | ペダル | しっかりと固定されているか、外れかかっていないか |
8 | ホイール | 振れが出ていないか、スポークの折れや錆の状態 |
9 | ブレーキ | 全体の1/3を握ったぐらいでブレーキがかかり始めるか、ブレーキパッドの残量 |
①ハンドル周り
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ハンドルがセンターになっているか、ガタツキがないか 角度は適正化をチェックしてください。ハンドルの真ん中あたりにあるボルトで高さや角度調節が可能です。
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ガタツキがある場合ヘッドと呼ばれる上の部分が緩んでいることがあります。
②タイヤの溝・劣化
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タイヤが劣化していないか?溝が十分あるかの確認をおこなってください。
走行前には空気圧の確認も実施すると安全にお乗りいただけます。
③サドルの高さ・角度
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サドルの高さは適正か、足がつく高さになっているか・角度が曲がっていないかを確認してください。
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高さや角度はフレームの所のレバー(車種によってはボルト)で調整することができます。
錆びついていて動かないものや亀裂が入っていないかの確認も行ってください。
④チェーンの錆・伸び
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チェーンが錆びて動かなくなっていないか・伸びてたわんでいないかの確認です。
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多少の伸びであればエンドについているチェーンナット引きという部分で調整が可能です。
⑤フォーク
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フォークが不自然に変形していないかの確認です。フォークは前方向にしのように曲がっているのが正常です。後ろ方向に歪んでいたりする場合変形している可能性があります。
⑥ワイヤーの錆・伸び・ほつれ
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ワイヤーが錆びついていないか。ほつれていないか 伸びてたわんでいないかの確認を行ってください。ワイヤーが錆びついて固着している場合ブレーキや変速ができない事があります。
⑦ペダルのガタツキ
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ペダルがガタついていないかの確認です。ペダルがガタついていると走行中はずれるなどして大変危険です。
⑧ホイールのガタツキ、振れ
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ホイールを手で軽く回した際に振れがでていないか。さびやスポークの折れがないか
たわんでいないかなどの確認です。
⑨ブレーキの確認
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ブレーキレバーを握った際にブレーキがかかるかどうかやブレーキシューの状態などをチェックします。
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ブレーキレバーの遊びはレバーの右側についているネジで調整が可能です。
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ブレーキシューの溝があるか?ブレーキシューがリムにあたる位置になっているか?の確認
片べりが激しいものなども交換が必要です。
いかがでしたでしょうか?
今回はよくご質問を頂くお子様用自転車のサイズと選び方やチェックポイントについて記載させていただきました。
バザール店、およびピックアップでは中古自転車全台ご試乗可能となっております。
また、専門性を持ったスタッフも在籍しておりますので、サイズ選びやメンテナンスなどお悩みの際はぜひご相談ください!!