ヒルクライムに特化したロードバイクに仕様変更する!(その1)-禁断のアンチエイジングチューンシリーズ-

全国のベテランロードバイクファンの皆さん、いかがお過ごしでしょうか?

気温が上がってきましたが、まだまだなんとかハードワークがこなせる時期ですね。

本格的な夏を迎える前に、個人的にチャレンジしたくなるのは、『激坂』!

よりは気持ち控えめくらいの坂道です。

ちなみに『坂道シリーズ』と聞くと、反射的にヒルクライムを思い浮かべるチャリオジです。

【この記事を書いた人】

チャリオジ:自転車歴30年。ピックアップで自転車について語らせれば右に出るものなし。所有自転車の台数はなんと!14台(通算所有台数は20台超)!! 
奥様からの冷たい視線を華麗にスルーしながら14台の我が子たちを愛でる毎日。
好きな言葉は「クロモリ」。

ギア比のチューニング方法はスプロケットだけじゃない!

前回こちらの記事(もはやチート?サイクル界における禁断アンチエイジングを実現するスプロケットチューンのススメ。)でジュニアスプロケットへの交換を書いたところ、様々な反響が有りました。

反響があるとやはり頑張れるものです。老骨にムチ打って激坂だって登ります!

そこで今回は、ヒルクライム専用機としてさらなるスプロケットのチューニングを追求し、さらにチェーンリングを交換することでも同じようにギア比を変えるチューニングができるという方法をご紹介したいと思います。

カセットスプロケットの交換は、ギア比をいじる定番のチューニング方法ですので、各種メーカーからも交換用スプロケットが発売されています。対して、チェーンリングの交換パーツは、スプロケットほどの種類は用意されていません。

密林を探索すること小一時間、ついに理想のチェーンリングを発見した

STONE(ストーン)ラウンドダブルチェーンリング 110bcd 46-32 T9-11速及びshimano12速チェーン対応

STONEは、中国はのチェーンリング製造メーカーです。超々ジュラルミン素材(AL7075)を最新精密加工機械で削り出す技術は、主にヨーロッパのレースチームから支持を受けています。

購入したのは、FELT F75に取り付けているshimano製クランクに対応しているチェーンリングです。



いよいよチェーンリングチューンの開始です

このFELT F75は、平坦路で快適に走れるようにカスタムしています。今回はヒルクライムに特化したカスタムを行います。

FELT(フェルト)F75に取り付けているshimano純正の50-34Tのチェーンリングをクランクから取外し、比較しました。

外観は現在装着しているshimano純正品より、軽量化のために随所が肉抜き加工されています。

商品の説明には、このダブルチェーンリングは、他メーカーとの組み合わせはサポートされていないので、1セットで使用する必要があります。

取付時のオフセットは2mm内側になるので、フロントディレイラーを調整する際には注意が必要とありましたが、クランクへの取り付け及びフロントディレイラーの調整も従来の方法で問題なく出来ました。

取り付け及び調整後に試乗しましたが、社外品への交換ということで、変速がスムースにできるか不安でしたが、性能の低下は感じられませんでした。

スプロケットをヒルクライム専用仕様にする準備

今回ヒルクライム専用機用として取付けるカセットスプロケットのローギアが32Tなので、現在取り付けているULTEGRA(アルテグラ)のリアディレイラー RD-6600が、ローギア28Tまでしか対応していないショートゲージ(SS)タイプです。

そのため、リアディレイラーをロングゲージ(GS)タイプに交換する必要がありますが、現在装着しているULTEGRAのリアディレイラーをそのまま使いたい。

リアディレイラーを穴があくほど見ていたら、神降臨!!

ディレイラーをよく見てみると、落車等で破損した場合にプーリゲージの交換ができる構造になっています。

印がついている部分がプーリゲージを着脱するためのボルト穴です。

SHIMANO純正リペアパーツを使えば交換できるのではないかと考え、調べたら適合するのではないかと思われるパーツを見つけましたので、思い切って取り寄せてみました。

で、こ、これは!

SHIMANO リペアパーツ 右プレート組立品(GS用) RD-4700(Tiagra:ティアグラ)

SHIMANO リペアパーツ 左プレート(GS用) RD-4700(Tiagra)

ゲージの色がブラックしかなく、ディレイラー本体のカラーと統一出来ませんが、交換したチエーンリングもブラックなので、(ギリギリ)良しとします。

先ずはリアディレイラーからプーリゲージを取り外します。

プーリーとプーリー取付ボルト及びスプリングは再利用するので分解します。

分解後、プーリゲージを比較しました。

リペアパーツのプレートを使いプーリゲージを組み立てて、ディレイラーに組付けました。

今回使用したリペアパーツはULTEGRA用ではありませんが、部品の仕様が同一規格品でしたので流用出来ました。これでローギア32Tの運用準備が完了しました。
次回は、選んだホイールにカセットスプロケットとタイヤを装着します。(次回に続く

※編集注

今回のチューンは、何十年も経験を積み、朝から晩まで自転車のことばかり考え、自宅に14台も所有してしまうようなおかしなベテランがおこなっています。素人判断で真似しないようにしてくださいね(しないと思いますが)。

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