誰もが知っているオードリーヘップバーンの代表作『ティファニーで朝食を』

1958年、作家のトルーマン・カポーティが『ティファニーで朝食を』というタイトルの小説を発表しました。素敵な響きのタイトルですよね☺その小説を原作にブレイク・エドワーズが監督で映画が製作されます。

キャスティングの裏話

実は、オードリー・ヘプバーンは最初から主人公(ホリー・ゴライトリー)の候補だったわけではありませんでした。原作者のカポーティは、主人公ホリーをマリリン・モンローをイメージして書いており、映画化の際も彼女を強烈にプッシュしていました。しかし、モンローの当時の演技アドバイザーが「コールガールのような自由奔放すぎる役は、あなたのキャリアに傷がつく」と猛反対したため、彼女はこの役を断ってしまいます。代役として、当時すでに清純派として大スターだったオードリー・ヘプバーンに白羽の矢が立ちました。しかし、自分が思い描いたグラマーで少し影のある金髪のホリーとは正反対だったため、カポーティは「パラマウント(映画会社)に裏切られた!」と激怒したと言われています。

原作者とはまた違い、ティファニー側もこの映画の制作を最初は躊躇していたそうです。

なぜなら、原作における主人公のホリーは「リッチな男性たちから援助をうけるような女性 」のような描かれ方をしており、格式高い高級ジュエリーブランドとしては、あまり結びつきたくないイメージだったからです。

オードリー自身の葛藤

オードリー自身も、このオファーには非常に戸惑ったそうです。彼女は本来内向的な性格だったため、外向的でエキセントリックなホリーを演じきれるか自信がありませんでした。 しかし、彼女がジバンシィの黒いドレスを身にまとい、上品な魅力でキャラクターを演じたことで、生々しさが消えて洗練されたアイコンが誕生しました。結果的に、これが彼女のキャリアで最も有名な役となったのです。

ロケ地:ニューヨークの五番街にあるティファニー本店

最終的にティファニーは撮影の許可を出しますが、その協力態勢は異例中の異例でした。ニューヨークの五番街にあるティファニー本店を映画のロケ地として提供しました。昔のアメリカは日曜日は教会に行く神聖な日とされていた為、日曜日にお店が営業する等の行為を法律で厳しく制限していました。

そしてティファニーのような超一流店にとって、伝統や社会のルールを厳格に守ることはブランドの品格そのものでした。 ですが映画の撮影のために、19世紀以来初めて「日曜日」に特別に店舗を開いたと言われています。その際店内の本物の高級ジュエリーを保護するため、撮影中は約40名もの武装した警備員が店内に配置され、厳戒態勢の中で撮影が行われたそうです。

まとめ

この映画でティファニーは世界的な名声を確固たるものにしました。ティファニーは場所を提供しただけで金銭的な提供はしていませんが、結果としてこの映画はティファニーにとって「映画史上最高の無料プロモーション」となりました。オードリー・ヘプバーンの洗練されたスタイルと相まって、ティファニーは単なる宝石店から「ロマンスと憧れの象徴」として世界中で不動の地位を築くことになったのです。私は個人的にオードリーが大好きで、数年前香りの美術館で『オードリー展』を開催していた時も見に行って来ました。あの凛とした眉、長い脚、おちゃめな表情、自由そうな彼女に、心惹かれる人は多いのではないかと思います。そんなオードリーを美しく彩ったティファニーのジュエリー。ティファニーのジュエリーが欲しくなってしまいます。

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